kiki in London

妊娠後期に渡英してからの日々の記録

イギリス出産レポ@Portaland Hospital

前回のブログから少し時間が空いてしまいましたが、8月初旬に無事出産を終えました!

 

初めての妊娠・出産で何もかも勝手がわからないのに加え、妊娠後期での渡英や、妊婦健診で見つかった懸念事項(詳細はこちらの記事参照)、海外での分娩(しかも帝王切開・・・)等々、振り返れば不安も大きかった10か月間でしたが、大きな問題もなく出産を終えることができて一先ず安心です。

 

入院期間は3泊4日だったのですが、入院初日以降は病室で食べて休んで赤ちゃんのお世話して・・・の繰り返しだったので、今回は初日の様子について書こうと思います。

今後Portland Hospitalでの出産を検討されている方がいれば参考になれば嬉しいです。

 

 

過去記事の通り、私は妊娠39週時点で予定帝王切開で出産することが決まっていました。出産当日も結局陣痛が来ることもなく、予定通り病院に向かいました。

 

病院側からは事前に以下のスケジュールだけ伝えられていたので、14時ピッタリに病院に到着。

  • 当日9時以降は水以外の摂取NG。
  • 病院には14時に来るように。
  • 帝王切開の手術は16時に開始。

 

ちなみに、病院に行くまでの交通手段は電車か車、タクシーの3つ選択肢がありましたが、当日は夫も病室に泊まることや、入院グッズも小さいスーツケースに収まり夫が運べる程度だったことを踏まえ、電車で移動しました。

車の場合、病院専用の駐車場がないので近くのコインパーキングに停めざるを得ないのですが、一晩停めておくと料金そこそこかかるので注意です。

 

14:00

病院のエントランスに到着。

Portland Hospitalはいくつか病棟があり、これまでは健診を行う建物にしか足を踏み入れたことがなかったのですが、出産時には分娩&入院用の建物に来るように言われていました。

 

エントランスで、16時から分娩予定と伝え、中の椅子で待つこと約5分。別の担当の方が来て、上の階の病室まで案内してくれました。

 

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病室はこんな感じ。一番Basicなタイプです。

映っていませんが、手前のスペースにクローゼットやキャビネがあります。

同伴者が宿泊する場合は、クローゼット内に収納されている簡易ベッドを広げて寝ることになります(夫曰く、寝心地は簡易ベッドそのものであまり良くなかったそう)。

ガラス扉の向こうにはお手洗いとシャワーが完備されています。

 

部屋についてから暫くすると、手術に立ち会う助産師さんが部屋に来ました。

「手術までの間、手術を担当する医者たちが代わる代わる部屋に来るからよろしくね。二人とも手術前にキャビネの上の手術着に着替えておいてね。手術中は音楽流せるから希望があればプレイリスト作っておいて。あと、お母さんは何も食べられないけど、お父さんも体力必要だから、ルームサービスでご飯食べておくといいわよ、いくら頼んでも料金一緒だから!じゃっBye~!」と言って早々に去っていきました。笑

 

過去Portlandで出産した方のブログを見ていて、食事がすごくおいしそうだったのが印象的だった(なんなら一番の楽しみでした笑)ので、早速メニューを拝見。

写真を撮りそびれたのですが、入院期間中は食べきれないほどの色々なメニューがあって心躍る・・・!

 

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絶食中の妻を横目に、夫は手術前の腹ごしらえにこちらをオーダー。

ツナとチーズのホットサンド的なものだったと思います。

一口もらおうか本気で悩みましたが、医者からの言いつけを無視して何かあったら嫌だなと思いさすがにやめておきました。笑

 

15:30

プレイリストの作成や、夫とぺちゃくちゃおしゃべりしていたら、なんだかんだで15時半に。

もう手術30分前なのに誰も部屋に来ないじゃんwと急に心配になったタイミングで、分娩を担当する医師たちが代わる代わる部屋に挨拶にやってきました。

コンサルタント、麻酔医、小児科医(生まれたての赤ちゃんの健康をチェックしてくれる。事前に指摘されていた心臓の問題も把握してくれていました。)あと他にもいたかもですが忘れちゃいました。笑

とにかくみんな優しくてフレンドリーで、「じゃっこのあと手術室でよろしくねー!」的なテンションで去っていくものだから、本当に30分後には自分の腹が切られて赤ちゃんと対面しているのだろうか・・・?と半信半疑になるほどでした。

 

 

16:00

16時直前になったので、手術着に着替え。

助産師が部屋まで迎えに来ました。エレベーターで一つ下のオペ室に向かいます。

 

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オペ室はこんな感じ。手術が初めての私にとって、医療機器が並ぶこの無機質な部屋に入った瞬間、先ほどまでの呑気な感情は吹っ飛び、緊張が走りました。。。

 

 

到着するやいなや、早速局所麻酔を背中から注入されます。結構痛い。

もうこれが効いたら腹切られるじゃん(涙)麻酔の効きが甘くて痛かったらどうしよう(涙)(←ありえない)とぐるぐる考え始め、足が震えてくる。

全工程を通して、この時が恐怖感MAXでしたね。

 

暫くしてから段々麻酔を打たれた箇所の感覚が遠のいてく気が・・・

腹部以下に保冷剤を当てられて、冷たくないかを確認される。

冷たくはないけど、何かが当たってるのはわかる感じがして不思議でした。

この時にはもう胸の下にカーテンがかけられて、向こうで執刀の準備をしているんだとうな、という感じ。

 

麻酔が効いていることが確認でき、いざ!この時点で16時20~25分くらいだったと思います。

コンサルタントに「あと5分後にはbabyに会えるからね!」と言われ動揺。

麻酔への恐怖やらbabyに会える期待やら、あとは準備していたプレイリストはこのタイミングで流れ始めもう2曲くらいしか聞けないじゃんwというツッコミやらで、情緒が忙しかったです笑

 

お腹がグーっと引っ張られる感覚が続くこと約5分。16時半過ぎにオギャー!と元気な産声が聞こえ、無事出産しました!

 

私は手術台に寝たままだったのでよく見えませんでしたが、私の頭近くの椅子に座っていた夫は「もう出てくるから見て!」と呼ばれ、お腹の中から引き上げられるbabyを見たそうです、結構グロい。。。笑

 

取り出されたbabyは諸々綺麗にしてもらい、おくるみにグルグル巻きにされた状態で、お腹を縫われている最中だったであろう、私の胸元にやってきました。

 

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ちなみに、手術中は日本にいる両親&義両親にZoomで分娩の様子を配信していました。

緊張でおかしくなりそうな中、呑気な声が聞こえてきて多少気が紛れてありがたかったです。笑

生まれたての赤ちゃんを見せることができてよかった!

 

そうこうしているうちに、手術終了。

面白かったのが、医師たちはみんなオペ室に自分のカバンを持ち込んでいて、終わるや否や手術着を脱ぎ捨て「じゃっまた明日くるから!お疲れ!」と去っていったこと。笑

確かにこの後は寝たきりになるし用事もないけど、あまりにもあっさりしてて笑ってしまいました。

 

私はというと、体が動かないので何人かに持ち上げられて手術台からベッド(のちにこれは自室のベッドだったことが判明)に移され、ガラガラとRecovery Roomなる部屋に連れていかれました。

 

17:00

Recovery Roomでは、赤ちゃんを胸に抱かせてもらいながら、初乳をあげたり、私の身体の状態(血圧など)をチェックしたり、助産師から術後の過ごし方について色々話を聞いたりして、1時間ほど体を休めました。

 

18:00

18時過ぎあたりで自室に戻ることに。ベッドごとガラガラと引かれて部屋まで戻ります。赤ちゃんも一緒にまったりタイム。写真を撮ったり赤ちゃんを眺めたり。

この間にも助産師がたびたび血圧チェックだったり、痛み止め始め術後に飲む薬を持ってきてくれてます。

途中小児科医が「手術後に赤ちゃんのチェックしたけど、心配していた心臓含め、特に異常なかったよ。また明日も様子見に来るからねー」と教えに来てくれました。

 

21:00

Portlandでは入院期間中、21時~翌朝7時までの好きな時間、赤ちゃんを預かってくれるそうで、今日はどうする?と助産師が聞きにきました。

まだ麻酔が引かず、下半身が全く動かない状況だったのと、体力の消耗が著しかったので、翌朝7時までお願いさせてもらいました。

 

22:00

あまりにお腹がすきすぎていたので何かルームサービスを頼む。

食べるのに必死過ぎて写真を撮りそびれました。そして疲れ果て就寝。

 

 

ということで、消えかけている記憶を呼び起こしながら、出産当日の様子を書き起こしてみました。

帝王切開の場合、日本であれば前日から入院がデフォルトだと思いますが、当日の、しかも手術開始2時間前に病院に来る(なんなら30分前でもよかったんじゃないか)のは、さすがに日本じゃありえないだろうなと思いました。笑

 

なにはともあれ、無事に出産できてよかったです!

これからロンドンで出産を控えている方の参考になれば嬉しいです。